Kenshyoさんシリーズ 第三回
ヒプノセラピーと養成校に要注意
アセンションを目前に、過去世、魂系の商売にはとてもつけ入れられやすい時期となっている。こんな時はむしろ外に目を向けるのではなく、
心の内に目を向けてスピ系の変な情報に翻弄され、心にスキを作らないように心がけるのがベストだと思う。しかしながら、
人間は弱いものでとても巧妙な仕掛けは見落としがちになり、ついハマってしまう事もあるものだ。
ヒプノセラピーは、アメリカなどでは実用的に使われているが、日本では認識は薄く、あまり情報もなく、その知識は限られている。
特に、魂を覚醒させるという過去世系ヒプノセラピーは正直、野放し状態で今、最もつけ入れられやすい分野と言えるだろう。
しかしこのヒプノセラピーが日本より定着している国の事情と比べてみると、あるべき姿が少し見えて来ると思う。僕が紹介する情報はヒプノセラピーに関して読んだもののほんの一部だが、判断の参考にしてもらえれば幸いだ。
今回は長くなるのでまず、結論を先に書いておく。僕が調べた限りの結論としては今の日本には、本物のヒプノセラピストはほとんどいない。また、それを十分に養成できる学校はない。
なぜそう言い切るのかは全部読んでもらえれば解る。僕が調べた限りと言うのは、HPもなく全く宣伝もなく、ひっそりとやっている本物はいるかもしれないからだ。
アメリカでの信頼できるヒプノセラピストは、
* 一般に、心理学博士や看護婦等、分野によってヒプノセラピー以外の専門家である
* C.Ht.やA.C.H.としての認定を持っている。持っている人は、名前の後に“山田花子C.Ht.”などと付いているから解りやすい。これはヒプノセラピストとして最低の教育はを受けているという証拠。
* 専門とする分野の経験が最低でも10年はあるマスターから100や200時間の実践トレーニングを受け、実践能力を認められている(多くの場合、xx博士からコレーニングをどれくらい受けたとかをプロフィールで書いてある)
* 専門とする分野の経験を十分に持っている(うまい下手の個人差があるので何を持って十分とするかは難しいが。。)
* 過去世、魂系のヒプノセラピストは、C.Htをもらった後、さらにそれ専門のコースを終了し、 専門の実践教育を受けて経験も積んでいる。
以上のように、過去世系ヒプノセラピストとは100発100中的確に退行催眠まで導ける技術と経験、心理学の豊富な知識、それ以前に人としても良識が必要なのだ。あやまってクライアントにまちがった記憶を作ってしまい、その人の人生に影響してしまう危険性があるので、心理学の知識はとても重要となる。
プロフィールで米国催眠療法協会認定ヒプノセラピスト(American Board of Hypnotherapy、またはABHと書いている事もある)、THA認定もしくは単に認定ヒプノセラピストとだけ言っている人はヒプノセラピストとしてはほど遠い(それが書いてあるのは見分けるのに解りやすくていいが)。
ブログ村ランキング他、色んなブログランキングで宣伝しているだけでもかなり居る。
米国催眠療法協会(
American
Board of
Hypnotherapy)
認定ヒプノセラピストなどという彼らは2日のコースを終了しただけで開業した、素人となんら変わりない人たちである。
日本でのヒプノセラピーの認知度が低く、今、過去世、魂系の商売に人気があり、簡単で騙しやすいのでやっているだけの詐欺師のようなものである。
プロフィール欄にヒプノセラピストとしての経歴が詳しく書かれていない場合は、全部この手の人達なので要注意だ。
THA認定とはたぶんお金儲けの為に日本人のだれかが作り上げた認定で、世界が認めるヒプノセラピーのレベルには程遠い。
もし、その人がC.Htなどの認定もあわせて持ち、上記に示したような経験とトレーニングを積んでいるなら別である。
米国催眠療法協会(American Board of Hypnotherapy)認定自称ヒプノセラピストは、主にクライアントをハイヤーセルフにつなげるという、素人で十分できる簡単な催眠を使っている。しかし、それすらも時々うまくいっていないようだ。現に、ブログ村ランキングで上位10位くらいの葉山でやっている人の所に行って、なんの変化も感じなかったというコメントが愛上王さんに来ている。彼は自称する通り、ライターなのである(この指摘の後、スピリチュアルライターというのをプロフィール欄から削除するかもしれないが)。クライアントのプライバシーであるセッションの内容を断りもなく誇張(とおそらく妄想も)加え、宣伝の為に書いているだけなのだ。どこまでも人を利用する事しか考えていない。
自分のハイヤーセルフにつながるには自己催眠で十分にできるので、その程度のことをやりたいのならヒプノセラピストに行く必要はない。(詳しくは一番最後を参照)これとは別に、ハイヤーセルフにつながるのをお手伝いします的なものも出ているが、高額を申し付けているところはこれもお金の為だけだ。
ここでもう一つ重要な事は、催眠中に見たり経験する事は全て催眠にかかっている人の想像であるという事だ。少なくとも現在のヒプノセラピーの分野ではそう言われている。
後に詳しく説明するが、催眠状態の深さを問わず、催眠とは変成意識状態なので想像力が思いっきり高まっていると同時に、とても暗示にかかりやすくなっている。
変成意識状態であなたの守護神は誰ですかとか、言われるとその豊かになった想像力で思いっきり想像してしまうのだ。
もし過去にあなたの守護神はマリアさまですと言われた事が有る人は、そう信じたいと思ってる事もあって、その姿が浮かんで来る可能性は大だ。
あなたの魂はどこから来たのですかと聞かれて、自分では聞いた事もない星の名前が出て来たとしても、自分は聞いた事がないと思っていても、覚えていないだけでその名は自分の潜在意識の中にあった情報なのだ。
自分でハイヤーセルフにつながりたいと思って自己催眠をかける場合も、つながりたいという願望が強ければ強い程、豊かになった想像力でありとあらゆるハイヤーセルフのお言葉のようなものが想像されるだろう。だからハイヤーセルフにつながったんだと思える成功率は高いはずだ。
このように自己催眠にしろ、ヒプノセラピーにしろ、つきつめると自分の想像による自己満足的要素が強いのだ。
催眠療法懐疑派はこの点を指摘し、こんな果てしなくあやしい事では医療効果等期待できるはずはないと催眠療法を否定する。
しかし、推進派は思い込む力の影響とはとてつもない力があるというのも事実で、実際にその効果がある場合も有ると言い、推進している訳だ。
ヒプノセラピーが日本で定着していないのは、懐疑派の意見が主流だからかもしれない。
次に、アメリカでの信頼できるヒプノセラピスト養成校は、
* 最低でも1人の心理学博士または医師のヒプノセラピストが指導している
* 専門分野のヒプノセラピストとしての経験が10年以上の講師が最低でも1人いて指導している
* ヒプノセラピスト業界の中である程度、権威が認められている人がディレクターである
* C.Ht.やA.C.H.としての認定がとれるコースを持っている
* できればコース終了後のインターンシップ(実践のみ)もある、もしくはインターンシップ出来る所を紹介してくれる
以上が整っていない学校は学校として未熟である。未熟で道徳心のない学校は、2日でとれる認定コースなどをうたい文句に生徒を勧誘したりしがちになる。
certificate はいろんな意味に訳す事ができこの場合、コース修了書くらいの意味しかない。日本以外にもこの手の数日コースをやっている所(学校とは限らず、会場を借りて)があり、
これは問題視されている。これは100%金儲けの為だけのやり方であって、道徳心の欠如の現れで、恥ずべき存在である。これをやめない限り、2日のコースを終了しただけで認定ヒプノセラピストと名乗って開業する詐欺が後を絶たないからだ。
THA認定とは、さっきも言ったがたぶんお金儲けの為に日本人のだれかが作り上げた認定とは名ばかりのもので、世界が認めるヒプノセラピーのレベルには程遠い。
おそらくその認定を受けてヒプノセラピストと言っている人たち自身もそんな事も知らない被害者だと思われるので、非難するつもりはないが、だいたいカルチャーセンターなどで学べるレベルの事ではない事は棒の書いている事を見ればわかるだろう。
だからここの認定を取っても、ABH認定同様、せいぜい自己催眠でできる程度の事しかできないであろう。チャンネリングとヒプノセラピーを混同しているような節もある。
また、退行催眠、過去世系のコースが簡単に受けられる学校は、まず疑っていい。退行催眠は上級者向けだ。アメリカではそれを受ける前に300時間くらいのコースを受け、
試験に合格した者のみ受けられる等が一般的である。C.Ht.認定コースもなく、簡単に退行催眠、過去世系のコースがあるのは、100%金儲けのみと思っていい。受講する人は単なるいいカモだ。
参考の為に、以下のアメリカの学校はC.Ht.(Certified Hipnotherapist)には300時間、約80項目のコースを終了後、テストに合格したものに与えている。その項目はPDFファイルをあければ詳しくのっている。
http://hypnotherapyacademy.com/hypnosis_courses.html
では、すこし詳しい説明に入ろう。
催眠を理解するには
潜在意識とは何かをまず理解しなければならない。潜在意識とは表層意識の下に有り、呼吸をしたり、見たり聞いたり、痛みを感じたりとかの無意識のうちに働いている意識として主に知られているかもしれない。
だが、全ての経験と情報、感情がここに納められている巨大な倉庫みたいな所だ、表層意識の裏方で情報をもとに考えたりしている。
表層意識はその中からの考えを選び、行動に移したりするものである。何かの解決方法を探していた時、ある日突然ひらめいたとかという事があると思うが、
これは表層意識がその時に考えついたものではなく、潜在意識が既に考えて裏で用意していたものが引き出されただけなのだ。
また、潜在意識レベルの感情は理性等の表層意識に抑えられている。これが気づかないうちにストレスとなって体調に影響したりすることもある。
起きている時は潜在意識は裏方だが、寝ている時は表に出て来る。これを利用して、深くリラックスした状態でうまく催眠誘導する事で表層意識を持ちながら潜在意識にアクセスするのが催眠である。これを変成意識状態とも言う。
変成意識状態では眠っている訳ではないので、常に意識はある。普段の状態と違う点は、羞恥心、恐れなどの感情抑制のバリアである表層意識が抑制され、
普段表面にでてこない潜在意識が表に出て想像力や創造力が増している事と、とても暗示にかかりやすい状態になっている事だ。
抑制がはずされている状態なので自由で楽しい、とてもいい気分になる。 体が飛んでるように感じるほど軽くて気持ちよくなる人もあるようだ。
麻薬や酒に酔って気持ちよくなっているような気分に似ていると言ったら解りやすいかもしれない。
ヒプノセラピーはセラピストが感情や思考の抑制バリアがなくなっているクライアントの潜在意識に直接アクセスし、語りかけ、暗示にかかりやすい状態を利用してセラピーを施す。
とても暗示にかかりやすい状態なのでので、例えば“君は今水の中で溺れている”と言われると、本当に息苦しくなったりする。
EGG(脳波を測って)の研究によると、催眠状態中は起きているにもかかわらず、実際には眠っている時や白昼夢を診ている時の状態の脳波があがり、起きている状態の脳波は下がっている。
また、大脳皮質の変化を研究した結果では、 催眠状態中は左脳の活動が低下し、右脳の働きが活発になっている。つまり左脳の正しく行動しようとする力が低下し、想像力が増し抑制がはずされている状態であるということが、科学的にも裏付けられている。
催眠はかかりやすい人とそうでない人、始めはかかりにくいが一旦入ると深く入ってしまいやすい人と様々だ。
経験豊富なセラピストの場合、事前に簡単なチェックを入れてかかり易さを診る事が出来る。
また、トランスへの誘導のテクニックは主に以下の6つで、知識と経験のあるセラピストは、クライアントの性格、用途などによってふさわしいものを使い分ける。
(日本語訳は知らないので英語でそのまま記載)
Eye fixation
Progressive relaxation and imagery
Mental confusion methods
Mental misdirection methods
Loss of equilibrium
Shock to nervous system または Rapid
アメリカでは、ヒプノセラピーは 鬱病、恐怖症(高所恐怖症 、水恐怖症など )、パニック症、トラウマによる精神障害、痩身、禁煙、痛みの軽減(へん頭痛、術前/術後、癌、出産、歯科治療等)、不眠症、ストレスによる体調不良など医療目的に使われる。
これとは別にエンターテイメント系のショーでも使われる。医療目的のセラピーには、主に心理学者や、看護婦、西洋医学系以外のヒーリング(レイキや針治療士)をする人がクリニカルヒプノセラピーのcertificate(C.Ht.やA.C.H.)をとって行っている。
過去世系のセラピーは心理学者がやるのがほとんどだ。それは、その人の人生にまで影響してしまうかもしれない重大なことで心理学の理解が重要だからだ。
うまくやらないと間違った記憶をその人に作ってしまい。その人の人生をめちゃめちゃにしてしまったと、家族が裁判を起こしているケースもあるそうだ。
International Board for Regression Therapy (IBRT)という、過去世系ヒプノセラピストと過去世系ヒプノセラピーの研究に一定の基準をもうけようとしている協会がある。
http://www.ibrt.org/
左側のHomeの下のTherapist By Areaをクリックし、United Statesにリストしてある州の一つをクリックすると、アメリカの過去世系ヒプノセラピストのリストと経歴が出て来る。
それを見ると全員がヒプノセラピストの認定を持っているだけでなく、ほとんどの人が心理学の博士号またはサイコセラピストの資格も持っているのがわかるだろう。
経験年数が10や15年を超えている人も数いる。
以上、少しでもヒプノセラピーとその世界の事がわかる参考になればいいと思っている。脳や人のマインドがどう働くのか未開のままの部分は90%と多く、この分野も世界的にまだ解明されていない部分が多い。
実際に何%位の人に効果があることなのかの記載はみつからなかったが、効果がある人もいるし、実践できる用途も数有るし、正しく発展して行けばいいと思う。
ところで、自分のハイヤーセルフとつながる自己催眠の件だが、さっき話した通り、これは果てしなく想像と自己満足の世界とも言える。
僕はたとえ自分の魂とつながるという想像の世界だとしてもこういう何かに依存するという心を奨励しない。既に今有る自分に感謝の心と自信を持っているなら、
こんなの必要ないって解る事だ。でも高額払って偽ヒプノセラピストにだまされに行くより自分で試す方がまだいいだろう。
偽ヒプノセラピストは退行催眠をかける技術も知識はもっていないから、素人が自己催眠でできる程度の簡単な事をして、なんとかごまかして高額を申し付けているだけなのだ。
?
ハイヤーセルフを信じる人達は、ハイヤーセルフとは自分よりハイヤー(高い)な自分自身(セルフ)で、神や何か外の世界にあるものではないと言っている(少なくともアメリカでは)。
自分より高い自分とは、自分より自分の事を知っている自分自身(魂)。一体化する(と信じる)とたいていの場合、自分や自分のやろうとしている事をハイヤーセルフに肯定してもらえるようだ(自分の想像で)。この肯定が今一自分に自信がない人にはたまらなく嬉しいのだろう。毎日ハイヤーセルフとつながっているという人が以下にその一体化の方法を書いている。
僕は訳さない。本気なら自分で読んで試せばいい。
http://www.globalpsychics.com/listening-to-you/spiritual-advice/higher-self-how-to.shtml
自分の事をもっと知りたいというのは自然な事かもしれない。でも、知れば知る程見失う事もある。増える分だけ失う事は人生にはよく有る事だ。
結局は今の自分の足が地についている事が大事だと思う。それは今の自分をよく見つめる事だ。
今回で僕の登場は終わり。読んでくれてありがとう。 質問があったらどうぞ。
そして、 愛上王さん、あらためてこの機会をありがとう。
Kenshyo
Kenshyoさん、こちらこそ多くの人々に有意義な記事の寄稿を快く承諾くださり、
ありがとうございます。
愛上王
人の痛みを我が事のように感じる方、
そのような方を私は歓迎します。
まだまだ非力ではありますが、
■ちいさな一歩■をはじめてゆきます。
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